テレロボ学校参加

心のこもったたくさんのご応募ありがとうございました。

 おかげさまをもちまして、ご応募総数324件の大盛況となりました。未来の学校をより楽しく、より良いものにできる夢に溢れたアイデアが集まり運営一同感動いたしました。厳正な審査のもと、受賞アイデアを選出いたしました。素晴らしいアイデアばかりで最後まで受賞者の選考が難航しました。皆様から頂いたアイデアは、今後様々な形で活用させて頂きたく考えております。
 受賞されました皆様、おめでとうございます。改めてこの場をお借りして、ご応募いただきました全ての皆様に感謝申し上げます。 2022年11月1日

審査員からの総評

 今回のアイデアコンペの課題は「テレロボが変える学校生活」でした。ロボットが、遠隔地に「テレロボ」という形で存在する。そして、コミュニケーションまでとれる。

 そんなロボットが学校にあることで、どのような夢が広がるのか。全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等の児童生徒、先生方から300を超えるアイデアを頂戴しました。

 多くの方には、まだ馴染みの少ない概念であるにも関わらず想像力を膨らませ、学校生活のあらゆる角度から考えたアイデアを拝見できたことを嬉しく思います。特に金賞に輝いた2件に関しては関係者からも極めて高い評価が寄せられました。

 「私の分身 変身して学校行くよ!」に関しては不登校という大きな課題に対する解決提案でした。居場所づくりや所属意識などまさしくテレロボの学校での存在価値を正確に捉えています。不登校なんだけど、人のつながりを作りたいという本質面にも言及しており、特別支援学校(病弱)だけでなく、他の校種での不登校への適用の広がりが期待できました。「かくれんぼ」に関しては、誰もがよく知るかくれんぼというシンプルな遊びですが、それがテレロボを使うことで新たな視点からの遊びに変わる。テレロボ特有の遠隔地の存在感をあえて隠すことでそれが新たな楽しみや交流を生む仕掛けになる。また、今ある技術での実現可能性が大きく、さらに以降のアイデアの発展も膨らむという部分が高評価につながりました。

 銀賞、銅賞、佳作、特別賞に関しても、新たな交流を促す楽しいアイデアから社会問題を解決するためのアイデアまで幅広い中から選定しました。他のアイデアと僅差のものも多くありましたが、最終的には実現性、市場ニーズ、独創性、テーマとの関連性とそれぞれの観点から評価し、選定させて頂きました。

 最後になりましたが、今回ご参加いただいた全ての方々に感謝いたしますとともに、受賞された方々にお心からのお祝いを申し上げます。

  • 金賞

    私の分身 変身して学校行くよ!

    不登校傾向の生徒の支援として、卓上式テレロボを活用し、該当生徒の家庭と学校を繋ぎます。卓上式テレロボで参加することを通して、教室での居場所づくりになり、所属意識も高まると考えます。自分の意思でズームや方向転換できるし、分身アバターとして参加することでより授業参加できたり、行事(文化祭 校外学習)にも参加できます。友達や先生との繋がりが深まることでより登校へ向けてのきっかけづくりにも繋がるのでは。

  • 金賞

    かくれんぼ

    写っている背景や音だけでどこに自分のロボットが隠れているかを仲間に探してもらって特定の場所に連れて行ってもらう。(特定の場所は探す仲間しか知らない)
    自分自身がその場にいなくてもその場にいる人と一緒に楽しむことができる。
    どこにいるかを当てるだけでも、画面の背景だけの情報で探し出すためのより多くの情報を集めようとする観察力や環境を把握しようという力がつくと思ったから。周りをよく見ることができる。新たな発見がある。

  • 銀賞

    試験監督官テレピー

    通常テレロボを学校側に設置して,病室から学校の様子を見ることが多いが,テレピーを病室に設置して試験監督をする。試験監督が手元を自由に動かして見ることができるので,試験中に生徒が操作をする必要がない。

  • 銀賞

    ピン倒しボールお助けRobot

    テレロボAが、「ピン倒しボール」の競技で、児童生徒の支援をする教師にボールを渡す。命中したときには、音や声で励ましたりなかなか当たらないときには応援をしたりする。ボールを転がすコースについて、アドバイスをする。ボールが少なくなったときには、テレロボBが、ボールプールからボールを補充する。テレロボCは、フロアにあるボールを集めてボールをボールプールへ入れる。テレロボが協力して「チアロボ」を結成する。

  • 銀賞

    イルカといっしょ

    病院に入院中の生徒は友達とLineやLine電話で顔も見えるし話もできるが、外出も出来ないために動物と触れ合えない。アニマルセラピーの中でもイルカは癒し効果があると聞いています。治療のモチベーションをあげるために自分で操作もできるイルカと画面越しに触れ合ったり水中を一緒に泳ぐことで治療効果アップを狙う。

  • 銅賞

    「temi」で校外学習の下見をしよう!!

    車いすを利用している子どもにとって、校外での活動は段差の有無や通路の幅等の小さな制約によって大きく活動範囲が限定されてしまう。そこで「temi」に車いすの幅のバーを固定し、施設に持ち込むことで児童生徒が自ら校外学習のコースを選定することができるのではないかと考えた。「temi」が通れる場所は段差や幅を気にすることなくコース選定できるし、施設の職員にも要望を車いすユーザーとして伝えることができる。

  • 銅賞

    おしゃれロボット

    わたしの分身ロボットなら、ロボットもわたしらしくカスタマイズしたいな。大好きな色の服とか髪飾りとかおしゃれにしたい。一緒に学校生活を送るなら、見た目から可愛くしなきゃ。その日の気分で、服も変えて。わたしらしいロボットにしたい。だってわたしの分身だから(^^)

  • 銅賞

    植物成長観察

    入院生活で植物に触れることができない。そこで、テレロボを植物の観察に使用し、種から発芽し、成長していく様子を見る。

  • 銅賞

    東大阪議場におけるハイブリッド型生徒会交流会の開催

    当市全25校の中学校生徒会が東大阪議場で集まり交流を行う。それをリアルで参加する生徒と、テレロボで参加する生徒を交えた「ハイブリッド型生徒会交流会」とすることで、より多くの交流を促進する。第一部のグループワークでは一緒に参加し、第二部の議場での答弁では聴講し、何らかの議決を行う場合は、テレロボを通してオンラインで意思表明を行う。また交流会終了後は同じ学校の友達にテレロボを持って議場内見学を行う。

  • 銅賞

    部活動の遠隔指導

    学校では、部活動指導改革が大きな課題になっています。本校では、例えばダンス部が外部指導者に指導いただいています。現在のコーチは世界大会経験を持つ東京の大学生で、東京から定期的に帰阪、指導いただいているものの、やはり距離の壁があり、なかなか指導いただけないのが課題です。Temiによる遠隔指導の可能性に期待です。

佳作

  • 入院中の受験生のお悩み解決!パート2~学校見学編~

    受験生が進路を選択するときに、「行きたい高校を自分の目で見て確かめたい」という声をよく耳にします。普段の生活をしていたら、行きたい高校を選んで学校見学をすることは当然ですが、その時に入院している生徒は、はじめから「どうせできない」と諦めてしまっていることも多いです。しかしTemiを使えば、入院していても高校に行って自分で操作して自分の見たいところを見ることができます。

  • プレ転校

    転校が決まった児童生徒が,実際の転校の前にテレロボを活用して,新しい学校の授業を受けられるようにする。そうすることで転校する前の不安を軽減し,学習の進度や雰囲気も事前に知ることができる。

  • 全国あっちむいてほい大会

    kubiまたはtelepiiの首振り機能を使って「あっちむいてほい」を行う。
    全国から接続できるので、年齢別大会を実施して、優勝を競い合う。

  • いらっしゃいませ

    生徒と一緒に作業製品販売をする。基本的には生徒が作業製品を説明することが大切ではあるが、補助的手段としてロボを活用できる。また、生徒と一緒に販売場所から移動しながら、生徒が作業製品の良さを客に説明する。さらに、作業製品の良さをアピールするCMを作成し、ロボの画面を通して周囲にCMとして流しながら生徒自身が補足説明する。Temiの画面を生徒が手元で操作できれば生徒が場面や状況に応じて操作、活用する。

  • 卒業証書を受け取ろう

    通学が困難で自宅や医療療育センターに教員が出向いて指導をしている、訪問教育の児童生徒の卒業式参加に活用する。卒業式会場に出向くことの難しい児童生徒の代わりに、temiが座席から移動し、卒業証書を受け取ったり、卒業記念写真に加わったりする。自宅にいながら、担任からの呼名や校長先生から卒業証書を渡される雰囲気、入退場やお見送りなどの中を自分で移動している感覚等を味わうことができる。

  • 「審判」

    自動式テレロボや小型式テレロボ、種目によっては卓上式テレロボで卓球や、ボッチャ、バレーボール
    ストップウォッチで記録をとる等の審判ができると考える。

  • 運動会参加

    離れた学校の運動会に参加できる。
    離島からの入院のため、運動会への参加ができない。そこから出たアイデア。

  • アバタースポーツフェスティバル

    全国の病弱、不登校、通常通り登校できている生徒、どのような生徒でも参加することができるテレロボを使用した体育祭。体育祭の企画から実施までテレロボを使い協議をしたり、実際に競技を行ったり、運営したりする。タグラグビーやtemiにkubiを載せて騎馬戦、障害物競走、迷路や真っ暗な体育館で物探しなど様々な競技が行うことができる。

  • コンビニで見学

    本校では、小学部第5学年社会科の学習でコンビニの社会科見学が予定されている。コンビニ内をtemiで見学するとともにコンビニのバックヤードをtemiで見学する。また、学習の最後にはtemiを用いて授業担当者のお弁当を買う活動を行いスマート決済やタッチ決済などの決済方法の多様化について実感させる。

  • 母追跡

    大好きなお母さんが昨年病気になり、治ったものの心配な入院児のアイデア。自分自身も病気になり、心もとない、どこか不安な状態をいつもお母さんを近くに感じられることで安心感を感じながら生活ができる。

  • 私の自慢 クラスの自慢 学校の自慢 見てください!

    特別支援学校には、特異な才能を持った生徒がたくさんいます。個性的な書道、美術、工作等作品に対するこだわりが強いからこそ、独特なエネルギッシュな匠な作品ができます。一方、人間関係の形成やコミュニケーションの課題で言語による自己表現苦手な生徒も多いですが、卓上式テレロボを活用することで、より自分の作品自慢、クラス、学校自慢を自分の安心な基地(学校 クラス 家)から世間に発表できます。

  • Temiで高校見学

    入試を控えた中学3年生が志望校を決める際に,入院していると学校見学ができない。テレロボのTemiを利用することによって,病室から学校見学をして,志望校を決める上での参考にしてもらいたい。

  • テレロボで届ける「日常」

    登校することが難しいけれど、みんなと一緒に過ごしたい!そんな願いを叶えるアイデアです。朝一番に友達と「おはよう!」と声をかけ合うこと。昨日何してた?今日の授業、楽しみだね。そんなふうに何気ない話をすること。みんなでわいわいがやがや廊下を移動して、昨日とはちょっと違う何かを見つけること。テレロボで、そんな「当たり前」を届けることができます。テレロボで実現する「日常」こそが、夢であり、願いなのです。

  • ミッキーと一緒に「ジャンボリーミッキー」を踊ろう!~院内学級の児童とディズニーシーへ遠足に行こう~

    校外学習の一環として、テレロボを使ってディズニーシーへ行く。目的は、病院内では感じることができないワクワクする世界観に触れること、子どもたちが大好きなミッキーマウスに会うこと、そして大好きな「ジャンボリーミッキー」を踊ることである。テレロボを使えば、教員と児童生徒だけでなく、家族や兄弟も一緒にディズニーシーへ行くことも可能になる。入院していると出かけることが難しくなるが、本学習では入院していても社会と自分の繋がりを実感することができる。

  • アバターロボットでクラス間交流

    距離の離れた2つの学校のクラスを対象とする。それぞれの教室にアバターロボットを設置する。お互いを接続したままにすると、隣の教室の様子をガラス窓からのぞくような感覚で見られる。休憩時間にそのロボットをのぞき込んで離れたクラスの誰かと話をしても良い、メモを書いてアバターロボットに映し、メッセージを伝えても良い。子どもたちの自由な発想で、2つの教室間での交流が始まると考えた。

  • アバターロボットで鳥取の名産物の収穫の様子をみよう

    鳥取で有名な名産物と言えば、梨やカニがあげられる。普通に食卓に届く梨やカニであるが、どのように収穫されるのかをアバターロボットを設置して観察する。梨園では、梨が収穫される様子。漁港ではどのようにカニが水揚げをされるかを確認する。

  • 欲張&ぜいたく 校外学習

    1クラス6台×クラス分kubi&テレピーを準備円形に設置しそれぞれの行った所の景色をリアルタイムで共有しあう

  • テレロボでオープンスクール!?学校を探検しよう!

    オープンスクールの日程が合わない、気になる学校があるけど自宅から遠い、いろいろな事情がある中で高校を見学したいと考えている人を対象としたアイデアです。
    temiを使い、本校で行っているスクールツアーを自分好きなタイミングでスタートすることができます。音声ガイドを規定のタイミングで流すことで各教室の使用例や学校の特色などを知ることができ、実際のスクールツアーと同じものを体験できます。

  • 通級をより通いやすく!そして、難聴や聴覚過敏でも音楽の授業に参加できる方法

    私は、テレロボを「通級」と「音楽の授業」に使います。具体的には、地域の学校で通級の授業を受け、他校の通級仲間と活動もしたいです。音楽の授業では、聴覚過敏の私がテミーを使って別教室にいながら皆と同じ授業を受けます。音楽室と別教室での合奏練習もできます。それにテミーが別教室にいれば、私は寂しくありません。逆にテミーが皆といれば、私は音楽室の雰囲気が分かって、私も一緒に頑張っている事が皆にも伝わります。

特別賞

  • コロナで断念した修学旅行(USJ)を疑似体験したい!

    修学旅行の行き先は、例年、大阪方面であったが、コロナの感染が拡大したことで、近距離の旅行先に変更になってしまった。そのため、飛行機に搭乗することも、USJを楽しむこともできなくなってしまったので、テレロボに代わりに行ってもらって、大阪方面の修学旅行を疑似体験してみたい。

  • temi&GPS軌跡でお絵かき

    GPSの移動軌跡を利用した「GPSアート」をtemiで行えないかと思いました。Temiであれば、複数台をコントロールすることもできるので広範囲を複数人で作品を仕上げることもできるのではないかと思いました。

  • ウクライナ視察

    2022年2月からウクライナとロシアとの間で戦争が起こっています。もちろん一般人は入国すら難しい状態で、現状がどのようになっているかを直接知ることはできません。そこでtemiを利用した視察団を何十、何百、何千とウクライナに送り視察を行いたいと思います。悲惨な現状を1人でも多くの人が見て感じることを発信することで現状を変えられるかもしれません。